第1回 イラスト制作会社に依頼する時に抑えておきたい事

似顔絵入りの結婚式のウエルカムボードは素敵ですよね。温かみのあるイラストは、周りの笑顔を誘います。絵が苦手な人でも大丈夫です。自分で書く必要はありません。イラストのプロにお願いしてしまいましょう。今回は似顔絵入りのウエルカムボードを例にイラストを制作会社に依頼する時のポイントをまとめてみました。

結婚式に御呼ばれしたゲストが一番に目にするウエルカムボードですが、新郎新婦そっくりなイラストでおもてなしをしたいと思いませんか?

自分で描くのが難しい人は、イラスト制作会社に依頼するほうがよいでしょう。先方に出向かなくても、参考になる写真が一枚あれば、世界で一つしかないオリジナルのウエルカムボードが出来ます。

今回はウエルカムボードを例にイラスト制作会社に依頼するときに、注意した方がよい点、スムーズに依頼出来る方法をまとめました。

使用用途を明確にする

まず明確にしておきたいのが、使用用途です。

ただ「イラストを描いてもらいたい」ということでは制作会社も困ってしまいますし、出来上がりも結婚式にふさわしいものでなくなってしまう可能性もあります。「ウエルカムボードの依頼をしたい」という点を明確に伝えておきましょう。ウエルカムボード以外の場合も同じです。

例えば
「webサイトの説明に使うキャラクターを描いて欲しい」
「開店したお店のチラシ用にイラストを描いて欲しい」

など、分かりやすく伝えましょう。


話をウエルカムボードに戻します。

描く似顔絵には、どの写真を使いたいのかということと、ウエルカムボード全体をどのような雰囲気にしたいかということを伝えましょう。制作会社に依頼するときに、これらのことを具体的に伝える必要があります。


例えば、新郎新婦の趣味がダイビングであり、ダイビング仲間が多く招待されているような場合は、新郎新婦の似顔絵と魚や珊瑚を描いて海の中のような雰囲気にしたいとか、新郎新婦の出会いの場が野球観戦であったのならば、応援しているチームのカラーを取り入れて欲しいとか、新郎新婦の好きな映画の主人公とヒロインっぽくして欲しいなどという要望をはっきりさせておいた方がよいでしょう。


ただなんとなくの雰囲気だけを伝えてしまうと頭の中でイメージしていたものと、実際に出来上がったものに齟齬が生じることもありますので、イメージは、具体的に言葉でしっかり伝えた方がよいです。必要とあらば、イメージの写真や絵やイラストを準備した方がよりしっかりと伝わります。


一生に一度のことなので、後悔のないように依頼したいものですよね。


また、イラストレーターの作風を事前に見てから依頼するということも大事です。 タッチや画風などが自分の思い描いていたものと違うこともあります。なので、依頼する前に必ず、そのイラストレーターの作風をサンプルでも見せて貰った方が良いです。


今は、ホームページ上で、作風が見られる制作会社もありますので、会社やイラストレーターを選ぶときの参考にするとよいでしょう。

使用用途を明確にする

結婚式のウエルカムボードの似顔絵を制作会社に依頼して、描いてもらう場合、人気のあるイラストレーターに描いてもらうと、相場より高額になる場合がほとんどです。

そのかわり、コストをかけた分その出来には満足できるでしょう。


まだ駆け出し中で、値段は高くないけれど作風が好きという作家さんでしたら、コストは抑えられます。どうしても人気の作家に依頼したくても予算が限られている場合は、似顔絵だけお願いして、風景に造花を貼ったり、写真を貼ったり自分で工夫するなどしてコストを抑えることはできます。


花には、花言葉があるので、自分たちにふさわしい花を選ぶことによって、おもてなしを演出することが出来ます。ウエルカムボード自体の金額も特に決まってはおらず、イラストの価値によって金額が左右されます。

制作会社に依頼する場合は、事前に自分の希望通りにしてもらうといくらになるかを確認し、その上で予算と相談し、どこまで描いてもらうかを決めるとよいと思います。

納期や納品形式の確認

ウエルカムボードのイラストを制作会社に依頼した場合、気になるのが納期です。

費用を掛けて、凝ったものを注文しても、肝心の式の当日までに間に合わなかったでは意味がありません。

少なくとも、何日までに手元にある状態でなければならないのかを予め伝えておく必用があります。その際、通常の納期に間に合わない場合は、有料で急いでやってくれるところもあります。間に合わなくて焦ることのないように、充分にゆとりを持って注文する必要があります。


写真を先方に送ったからといって、そこからすぐ印刷をするわけではありません。写真を元にイラストを作成し、レイアウトやまわりの風景などを入れて、依頼者に確認してもらう期間が必要です。そのレスポンスが遅れると全体の作業も遅れてしまうので、構成データを送ってもらうアドレスは、普段使っている気が付きやすいメールアドレスにしておく方がよいです。

最近はパソコンからだけでなく、スマートフォンからの発注も出来るようになりましたので簡単に発注できますが、小さな画面だと細かいところに気が付き難いなどのデメリットもあります。専用のボードに直接印刷する形式ならば、印刷して、そこから配送されてくるので、配送期間も余裕をみた方がよいでしょう。

台風や雪のシーズンでは、悪天候などによる遅延も考えられますので、なるべく早めに行動することをおすすめします。


ボード自体の素材を何にするかによっても、印刷時間が変わってきますので、納期に関しては、依頼する段階で制作会社と相談した方がよいでしょう。納品形式がデータのみで、印刷は自分たちでという場合は、データを送ってもらうだけですので簡単です。

まとめ

今回は似顔絵入りのウエルカムボードを例にイラストを制作会社に依頼する場合の注意点を見てきました。大切なのは、どのようなイメージなのかを具体的に伝えることと、納期をはっきりさせるということです。

制作会社によっては、有料で急ぎの対応をしてくれるところもありますが、余裕を持って注文する方が間違いがありません。後悔のないように、細部までこだわってくれる制作会社に依頼すると心に残るイラストが出来上がることでしょう。