#10 小説「むらさきのスカートの女」今村夏子著


第161回芥川賞受賞作品です。
基本的に読書は楽しむものだと思っています。本屋で新書コーナーで、気になる本をまず一行読んでみて「なんか面白そうだな」と思ったら買います。
無理に興味の無い本や難しい本に手を出してしまうと途中でやめてしまうことが多いです。
そんな意味でいうと今回読んだ「むらさきのスカートの女」は出だしから引き込まれました。どういう展開になるんだろうと予測もつきませんでした。表紙もなんか不気味です。
あっという間に読んでしまいました。
近所に『むらさきのスカートの女』と呼ばれてれいる女。気になりますよね。
また、その『むらさきのスカートの女』の行動を観察する女。
その女性目線で物語は進んでいきます。その女性の目的とは?
名物おばさん、おじさんはどこにでもいます。
もしかすると自分も近所からそう思われているかもしれませんね。
気をつけましょう。
作者の今村夏子さんの経歴もすごいです。
アルバイトを転々としていたそうですが、29歳の時にバイト先で『明日、休んでください』と言われ、帰宅途中、急に小説を書こうと思いついたそうです。
作品は少ないですが、太宰治賞、三島由紀夫賞、芥川賞と総なめにしています。まさに文才ですね。こういう人は漫画を描かせてもすごいと思います。