
open AIが2025年の年換算売上高が200億ドル(約3.1兆円)を突破したことが、CFO(最高財務責任者)のサラ・フライヤー氏によって明らかにされました。
この数字は、AI業界における収益化のスピードが過去のSaaS(Software as a Service)企業の常識を覆すものであることを示しています。
主なポイントをまとめました。
1. 驚異的な成長ペース(過去3年の推移)
OpenAIの売上は、計算資源(AIを動かすためのコンピューティング能力)の拡大と完全に比例して伸びています。
| 年 | 年換算売上高 (概算) | 成長率 |
| 2023年 | 約20億ドル | – |
| 2024年 | 約60億ドル | 前年比 約3倍 |
| 2025年 | 200億ドル超 | 前年比 約3.3倍 |
Google スプレッドシートにエクスポート
たった2年で売上が10倍になっています。これはGoogleやAmazonなどの巨大テック企業が初期に記録した成長スピードをも凌駕するペースです。
2. 成長の背景:「計算資源 = 売上」の法則
CFOのサラ・フライヤー氏は、この成長が**「計算資源(Compute)の供給量」に直結している**と説明しています。
- 2024年から2025年にかけて、OpenAIが利用可能な計算能力は約3倍(0.6GW → 1.9GW)に拡大しました。
- これに伴い、売上も同じ曲線を描いて約3倍に成長しました。
- つまり、「AIモデルを動かすサーバーを増やせば増やすほど、即座に収益に変わる」という強烈な需要過多の状態にあると言えます。
3. 今後の課題と展望
売上は絶好調ですが、課題も明確です。
- コストの増大: 計算資源を維持・拡大するためのコスト(GPU、電力、データセンター)は莫大で、現時点ではまだ最終的な黒字化(純利益)には至っていない可能性が高いと見られています。
- 新たな収益源: 今後はサブスクリプション(ChatGPT Plus)やAPI利用料に加え、検索連動型広告や、より実用的な産業用AIソリューションによる収益化を強化していく方針です。
これだけの規模(3兆円)は、日本企業で言えば任天堂やユニクロ(ファーストリテイリング)の年間売上高を上回るレベルに、設立からわずか数年のスタートアップが到達したことを意味します。
