日本だけでなく世界的にも進んでいる構造的な課題です。

人手不足が深刻な主な分野
① 介護・医療
- 高齢化が急速に進行し、需要が爆発的に増加
- 仕事内容が重労働・精神的負担が大きい
- 賃金が労力に見合わないと感じられやすい
→ 離職率が高く、新規参入が少ない
② 建設業
- 職人の高齢化(60代以上が多い)
- 若者の「きつい・危険・汚い(3K)」イメージ
- 技術継承が進まない
→ インフラ老朽化対策が追いつかない
③ 物流・運送業
- ドライバーの高齢化
- 長時間労働+低賃金
- EC拡大で仕事量は増加
→ 配送遅延・送料値上げの原因に
④ 飲食・サービス業
- 不規則な勤務時間
- クレーム対応など精神的負担
- コロナ後の人材流出
→ 営業時間短縮・閉店が増加
⑤ IT・デジタル分野
- DX・AI化の急加速
- 高度スキル人材が圧倒的に不足
- 地方・中小企業ほど深刻
→ デジタル格差が拡大
人手不足の根本原因
● 少子高齢化
- 働く世代(15〜64歳)が年々減少
- 今後さらに悪化する見通し
● 労働条件と賃金のミスマッチ
- 仕事の大変さに対して報酬が低い
- 「やりがい搾取」構造
● 価値観の変化
- 若者は「無理して働かない」志向
- ワークライフバランス重視
● 地方衰退
- 若者が都市へ集中
- 地方ほど人手不足が深刻
社会への影響
- サービスの質低下・価格上昇
- 中小企業の倒産増加
- 医療・介護が受けられない地域の拡大
- インフラ維持が困難に
対策として進んでいること
- 外国人労働者の受け入れ拡大
- AI・ロボット・自動化
- 副業・リモートワーク活用
- 高齢者・女性の就労促進
ただし根本解決には至っていないのが現状です。


