
秋本治先生の「40年間、週刊連載を一度も休まなかった」働き方には、次のような基本思想があります。
1. コツコツ積み重ねる ― シンプルだが唯一の答え
- 秋本先生自身、「格別な秘訣はない」と語っている。
- ただ “目の前の仕事をこなし、積み重ねる” これが全て。
これは王道でありながら、漫画家として最も難しい部分でもあるが、最強のメソッド。
2. 週刊連載を支えた徹底したタイムスケジュール管理
- 秋本先生は毎日ほぼ同じリズムで作画し、生活のリズムを絶対に崩さない。
- 「描かない日を作らない」 という独自の仕事術を持っている。
- インプット(資料集め・街歩き)とアウトプット(作画)を明確に分けている。
3. アイデアは “生活そのもの” から生まれる
- 秋本先生のアイデア源は、街を歩き、人に会い、新聞・雑誌・テレビで情報を取りまくこと。
- 「世の中のすべてがネタになる」という精神で毎日アンテナを立てている。
- 『こち亀』の時事ネタはこの継続的な情報収集の賜物。
4. 歴代担当編集者と揉めない理由
- 秋本先生は「相手を否定しない」「期待に応える」ことを徹底していた。
- 常にプロとして、相手(編集者)の立場も理解した行動をとっていた。
- 人間関係の衝突を避ける“姿勢の柔らかさ”が武器。
別に大変なことをしているだけじゃない。好きなことを毎日、コツコツやっているだけ。習慣化すればいいだけのこと。体に染み付いてしまえばこっちのもの。そのうち結果が見えてくる。
