本紹介 第175回芥川賞受賞『ゾンビ回収婦』小砂川サト著 労働とは?を問う

「ゾンビ回収婦」、抜群の切れ味と純文学特有の不穏さがあります。

第175回芥川賞受賞作
この世界の秘密をあなたに教えたい――。
わたしはこのホテルの、たったひとりの掃除婦。殺されたゾンビの骸を拾い集めて、世界を美しく保つのだ。
AI〈やつら〉に侵食された世界で、夫とともに職を失ったわたし・・・・圧倒的リアル生活だ。

村田沙耶香『コンビニ人間』を思わせる「社会システムと個人の適応」の異様なリアリティに、現代のAI失業とゾンビ映画的ディストピアが融合した、いかにも選考会が紛糾しながらも推しそうな佇まいです。

このタイトルと設定を前提にした文芸誌の掲載情報・推薦帯文のバリエーションです。

文芸誌・単行本用キャッチコピー案

  • 批評軸のコピー「死体を片付けることだけが、わたしを人間でいさせてくれる」AIが奪えなかった最後の労働は、悪夢の残滓の処理だった。第175回芥川賞受賞、新時代の労働奇譚。
  • 選考委員の選評風コピー現代の空虚をグロテスクかつ端正な筆致で抉り出した傑作。勤勉という名の狂気が、静かに胸に突き刺さる。
  • SNS・書店POP向けショート惹句
    • 「良い子」で生きてきた。だから私は、今日もゾンビの肉片を掃き集める。
    • 職を奪ったのはAI。わたしに命をくれたのは、名前もなき死骸だった。